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  3. 待った方がいい?今進めた方がいい?家づくりで迷っている方へ

今、多くの方が家づくりに不安を感じています

最近、家づくりをご検討中の方から、こんなお声をいただくことが増えています。

「今、契約して大丈夫でしょうか」
「もう少し待った方がいいのでしょうか」
「資材価格がまた上がるのではないかと不安です」
「住宅ローンや光熱費のことを考えると、無理をしていないか心配です」

そのお気持ちは、とても自然なことだと思います。

現在の中東情勢の影響により、日本でも石油やナフサを原料とする住宅建材・設備について、価格上昇や安定調達への懸念が出ています。国土交通省も、住宅建材・設備の供給状況について情報収集と共有を進めていると公表しています。

つまり、今の不安は単なる気分ではありません。
家づくりを考える方にとって、実際に判断が難しい時期に入っているのは確かです。

一番の悩みは「高いこと」より「見通しが立たないこと」

今、家づくりを考えている方の一番の悩みは、単に「価格が高い」ということではないと思います。

本当に不安なのは、
これからどうなるのか見通しが立たないこと
ではないでしょうか。

今契約した後に、追加費用が出るのではないか。
資材が予定通り入らず、工期が遅れるのではないか。
ローン返済に加えて、電気代や物価高の負担が重くなるのではないか。

このような不安が重なると、家づくりを進めたい気持ちはあっても、なかなか一歩を踏み出しにくくなります。

だからこそ、今大切なのは、慌てて契約することではありません。
反対に、何となく先送りすることでもありません。

大切なのは、
自分たちの家づくりを、今進めてよいのか、待つべきなのかを判断できる状態にすること
です。

「待てば安くなる」とは限りません

「不安定な時期だから、落ち着くまで待とう」
そう考える方も多いと思います。

もちろん、待つこと自体が悪いわけではありません。
家づくりは大きなお金が動くことですから、慎重になるのは当然です。

ただし、ひとつ注意していただきたいことがあります。

それは、
待てば必ず家の価格が下がるとは限らない
ということです。

住宅価格は、原油価格だけで決まるわけではありません。
木材、断熱材、樹脂製品、設備機器、物流費、人件費、法改正、住宅性能基準の変化など、さまざまな要素が関係します。

特に現在は、日本の原油調達にも中東情勢の影響が出ており、政府は石油備蓄や代替調達によって安定供給を図っています。資源エネルギー庁も、2026年2月時点で約8か月分の石油備蓄があることなどを公表しています。

供給がすぐに止まるという話ではありません。
しかし、建材や物流、エネルギー価格に影響が出やすい環境であることは、意識しておく必要があります。

今すぐ建てる人、少し待つ人、どちらにも必要なこと

では、今すぐ家づくりを進めた方がいいのでしょうか。
それとも、少し待った方がいいのでしょうか。

答えは、すべての方に同じではありません。

土地が決まっている方。
お子さんの入学時期が近い方。
現在の家賃負担が大きい方。
今の住まいが暑い、寒い、結露する、光熱費が高いという方。
こうした方は、早めに計画を整理した方がよい場合があります。

一方で、まだ資金計画が曖昧な方。
土地探しがこれからの方。
家族の希望がまとまっていない方。
このような方は、無理に急ぐ必要はありません。

ただし、どちらの場合にも共通して必要なことがあります。

それは、
総予算を見える化すること
です。

建物本体価格だけでなく、土地、外構、諸費用、登記、火災保険、家具家電、引っ越し費用、予備費まで含めて考える必要があります。

さらに、家を建てた後の光熱費、メンテナンス費、将来の設備交換費まで見ておくことも大切です。

物価高の時代は「大きな家」より「無理のない家」

これからの家づくりでは、以前にも増して、
無理のない大きさで、性能の良い家を建てること
が大切になると考えています。

家は大きければ大きいほど、建築費も、冷暖房費も、メンテナンス費もかかります。

反対に、面積を少し抑えながら、断熱性能、気密性能、日射取得、日射遮蔽、空調計画をきちんと整えれば、コンパクトでも快適な住まいは十分につくれます。

大切なのは、広さだけではありません。

冬に暖かいこと。
夏に暑くなりにくいこと。
冷暖房費が抑えられること。
結露しにくく、長持ちすること。
家族が自然に集まれる居心地があること。

こうした暮らしの質を高めることが、これからの時代にはとても大切です。

新築だけが答えではない場合もあります

また、今の時代は、必ずしも新築だけが答えとは限りません。

現在のお住まいの状態によっては、断熱改修や窓リフォームによって、暮らしの快適さを大きく改善できる場合もあります。

特に窓は、住まいの暑さ寒さに大きく関係します。
冬の寒さ、夏の暑さ、結露、冷暖房費の負担を考えるうえで、窓の性能はとても重要です。

ただし、断熱リフォームは、単に内窓を付ければよい、断熱材を入れればよい、というものではありません。

結露のこと。
換気のこと。
空調のこと。
耐震のこと。
日射取得や日射遮蔽のこと。

これらを一緒に考えなければ、せっかく工事をしても、思ったほど快適にならなかったり、別の不具合が起きたりすることがあります。

不安な時期だからこそ、まずは相談してください

今は、家づくりを急かす時期ではないと思っています。

しかし、何も分からないまま先送りしてしまうと、気づいた時には、予算がさらに厳しくなっていたり、希望するタイミングに間に合わなくなっていたりする可能性もあります。

大切なのは、
今すぐ契約することではなく、判断できる材料を持つこと
です。

自分たちは今進めてよいのか。
少し待った方がよいのか。
新築がよいのか。
断熱改修や窓リフォームという選択肢があるのか。
今の予算で、どこまで無理なくできるのか。

こうしたことを一度整理しておくと、不安はかなり小さくなります。

家づくりは、勢いだけで進めるものではありません。
でも、不安だけで止めてしまうのも、少しもったいないことです。

迷っている方は、まずはお気軽にご相談ください。
今の状況を一緒に整理しながら、ご家族にとって無理のない進め方を考えていきましょう。


参考情報

  • 国土交通省住宅局は、中東情勢等により、石油やナフサを原料とする一部の住宅建材・設備について価格上昇や安定調達への懸念があるとして、供給状況の情報収集・共有を進めていると公表しています。
  • 資源エネルギー庁は、日本が2026年2月時点で約8か月分の石油備蓄を行っていることや、中東情勢を踏まえた石油・関連製品等への対応を公表しています。
  • 2026年3月の新設住宅着工は、持家・貸家・分譲住宅が減少し、全体で前年同月比29.3%減少したと国土交通省が公表しています。

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