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  3. 加湿しすぎは危険?

― 冬の「やりすぎ加湿」が招く落とし穴 ―

冬の乾燥対策やインフルエンザ予防として、
「湿度は50%以上がいい」「加湿が大事」という話をよく聞くようになりました。

実際、適切な加湿は
・喉や肌の乾燥防止
・ウイルスの不活性化
・体の防御機能の維持
といった面で、とても効果的です。

ただし──
加湿は“やればやるほど良い”わけではありません。

今回は、あまり語られない
「加湿しすぎの落とし穴」について整理してみます。


湿度70%を超えると何が起きる?

一般的に、冬の室内湿度は

  • 35%未満:乾燥しすぎ

  • 40〜60%:快適・健康的

  • 70%以上:要注意

と言われています。

湿度が70%を超え始めると、
空気中の水分が「余り始める」状態になります。

その余った水分は、
冷たい場所にくっついて水になります。

これが、結露の正体です。


見えないところで起きる「内部結露」

多くの方がイメージする結露は、

  • 窓ガラスがびしょびしょ

  • サッシに水滴がつく

といった、目に見える結露です。

しかし、本当に怖いのは
壁の中や天井裏で起きる「内部結露」

  • 壁の中で断熱材が湿る

  • 木材が常に湿った状態になる

  • カビや腐朽菌が繁殖する

これが進行すると、
家の寿命そのものを縮めてしまいます。


高断熱住宅ほど「加湿しすぎ」に注意

最近の住宅は、

  • 断熱性能が高い

  • 気密性が高い

  • すき間が少ない

という特徴があります。

これは本来、とても良いことです。
しかしその反面、

👉 湿気が逃げにくい

という側面もあります。

昔のすき間だらけの家なら、
加湿しても自然に外へ逃げていました。

今の家で同じ感覚で加湿すると、
あっという間に湿度が上がりすぎることがあります。


「カビが生える家」は、実は冬につくられる

カビというと、
梅雨や夏のイメージが強いかもしれません。

しかし実際には、

  • 冬に結露で湿らせる

  • 春までそのまま

  • 気温が上がった瞬間に一気に繁殖

というケースがとても多いです。

特に注意したい場所は、

  • 押し入れ・クローゼット

  • 家具の裏

  • 北側の部屋

  • 窓まわり・サッシ下

「冬なのに、なんだかカビ臭い」
それは、加湿しすぎのサインかもしれません。


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https://www.dainichi-net.co.jp/uploads/2022/01/sensor.jpg

湿度は「数字」で管理する

加湿で一番やってはいけないのは、
感覚だけで加湿することです。

  • 喉が乾くから

  • 肌がつっぱるから

  • なんとなく不安だから

この感覚自体は大切ですが、
判断基準は必ず「湿度計」に置きましょう。

おすすめの目安は、

  • 50〜60%:OK

  • 65%:少し注意

  • 70%以上:加湿しすぎ

特に夜間は、
寝ている間に湿度が上がりやすいので要注意です。


正しい「加湿の考え方」

大切なのは、
「最大加湿」ではなく「安定加湿」です。

  • 加湿器は弱〜中運転

  • 湿度を見ながらON/OFF

  • 換気は止めない

  • 結露が出たらすぐ調整

これだけでも、
トラブルの多くは防げます。


加湿と換気はセットで考える

「せっかく加湿したのに、換気で逃げるから止めたい」
そう思う方もいますが、これは逆です。

換気を止めると、

  • 湿気がこもる

  • 汚れた空気が滞留する

  • カビ・ダニの温床になる

加湿は
「換気を前提に、補うもの」

ここを間違えると、
健康のための加湿が、家を傷める原因になります。


加湿は「ちょうどいい」が一番

  • 加湿は大切。でも、やりすぎは危険

  • 湿度70%以上は結露・カビのリスク

  • 高断熱住宅ほど要注意

  • 湿度計で管理し、50〜60%を目安に

  • 換気とセットで考える

乾燥もつらいですが、
湿気を溜め込みすぎる家も、決して健康的ではありません。

「ちょっと足りないかな?」
くらいが、実は一番ちょうどいい。

ぜひこの冬は、
加湿を“やりすぎない賢さ”も意識して、
快適で安心な住まいをつくっていきましょう。

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