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  3. 11月から電気代が変わります。冬の暖房費を抑えるために、本当に大切なこと

食料品や日用品の値上がりが続く中、これから気になるのが冬の電気代です。

「寒くなるとエアコンを使う時間が長くなる」

「暖房費は抑えたいけれど、寒いのを我慢するのもつらい」

そんなふうに感じていませんか。

実は、2026年11月1日から中部電力ミライズの電気料金が見直されます。

今回は、その内容を確かめながら、資源エネルギー庁が紹介する身近な省エネ方法、そして長い目で見た暖房費の抑え方をおつたえします。

1.11月から電気料金はどう変わるの?

中部電力ミライズは9月29日、2026年11月1日から中部エリアの電気料金単価を見直すと発表しました。

理由は、電気を家庭に届ける送配電設備の維持や整備に必要な費用が、物価・人件費・金利などの上昇で変わってきたためです。

電気を送るための費用が、私たちの電気料金にも反映されます。

同社の試算では、従量電灯B・30アンペア契約で、月260kWh使う家庭の場合、料金改定の影響は月395円の増加。

条件をそろえて比べると、月9,252円から9,647円になります。

ただし、どの家庭も395円上がるわけではありません。契約プランや使用量で金額は変わります。

さらに、国が7〜9月の使用分に実施していた電気料金の値引きも終了します。

9月使用分の値引きは、一般家庭向けの低圧契約で1kWh当たり3.5円。例えば260kWhなら910円分です。

これは11月からの料金単価の見直しとは別の制度ですので、混同しないようにしたいところです。

2.まずは、今日からできる3つの工夫

「電気代が高くなるなら、なるべく暖房をつけない方がいいの?」

そう考える方もいるでしょう。
でも、寒さを我慢することばかりが節約ではありません。

資源エネルギー庁は、家庭で無理なくできる省エネ方法を紹介しています。

① エアコンのフィルターを掃除する

フィルターにほこりがたまると、空気が通りにくくなり、暖房の効率が下がります。
暖房を使い始める前に、一度確認してみましょう。

室外機の吹き出し口の前に物を置かないことも大切です。

② 断熱性の高いブラインドなどで窓から逃げる熱を減らす

ハニカムブラインドなど断熱性の高いブラインドを使用し、できれば空気の動きが少ない取り付け方を選択します。(断熱レール仕様など)

反対に、冬の晴れた昼間は、日当たりのよい窓から太陽の暖かさを取り込む工夫もできます。

③ 暖かい空気を部屋に行き渡らせる

暖房中は暖かい空気が天井付近にたまりがちです。

扇風機やサーキュレーターを弱めに使うと、足元の寒さがやわらぐ場合があります。空気を循環させても、必要な換気は続けてください。

また、資源エネルギー庁には、一定の条件で暖房時の室温を21℃から20℃にすると、年間約1,650円の節約になるという試算もあります。

これはエアコンの能力、外気温、使用時間などを決めた計算例で、すべての家庭に当てはまる数字ではありません。

省エネのために寒さを我慢する必要はありません。体調や快適さを優先することが大切です。

3.それでも足元が寒いのは、家に原因があるかも

例えば冬の朝。

エアコンをつけても、キッチンに立つと足元が冷たい。

リビングは暖かいのに、廊下や脱衣所に出ると急に寒い。

そんなとき、暖房の使い方だけを変えても、十分に改善しないことがあります。

家の暖かさは、窓、壁、床、天井から熱がどれだけ逃げるかにも左右されるからです。

資源エネルギー庁も、住宅の省エネには「断熱」「日差しの調整」「すき間を減らす工夫」が大切だと説明しています。

特に窓は、熱の出入りが大きい部分です。

内窓を取り付けたり、断熱性能の高い窓に交換したりすることは、寒さ対策の有力な方法です。

ただし、窓だけを直しても、床や天井の断熱が不足していれば、寒さが残る場合があります。

工事を決める前に、家全体の状態を確かめることが大切です。

4.新築では「建てる費用」と「住んでからの費用」を一緒に

これから家を建てる方には、もう一つお伝えしたいことがあります。

建築費を抑えようとして断熱性能まで落としてしまうと、その後何十年にもわたって暖冷房費がかさむ可能性があります。

プラスホームでは、省エネ地域区分6地域で断熱等級6以上を基本的な目安とし、丁寧な気密施工、窓の配置、日差しの取り込み方、エアコンの能力と配置を合わせて考えます。

暖かい空気を逃がしにくい家なら、必要以上に大きな暖房設備に頼らずに済む可能性があります。

また、家を必要以上に広くしないことや、故障時に交換しやすい設備を選ぶことも、将来の家計を考えた家づくりの一部です。

もちろん、断熱等級だけで電気代が決まるわけではありません。

家の大きさ、家族の生活時間、設定温度、電気の契約などによって変わります。

大切なのは、建てるときの費用だけでなく、住み始めてからの光熱費や将来の修繕費まで含めて考えることです。

5.暖房を我慢する前に、暖かさが逃げる理由を考えよう

電気料金が変わると聞くと、つい「節約しなければ」と思います。

まずはフィルター掃除やカーテンの使い方など、すぐにできることから始めてみましょう。

そして、もし毎年同じ場所が寒いなら、窓だけでなく家全体の断熱も見直してみてください。

大切なのは、寒さを我慢して電気代を抑えることではなく、少ないエネルギーで気持ちよく暮らせる住まいを考えること。

この冬をきっかけに、毎日の暖かさと将来の家計について、一緒に考えてみませんか。


参考資料

※金額は各機関が示す条件による試算です。実際の光熱費や省エネ効果は住宅・設備・使用条件によって異なります。

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