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  3. 金利が上がる時代の家づくり 〜「買うときの値段」より「住んでからの合計」で考えよう〜

最近、ニュースで「金利が上がった」という言葉をよく耳にしませんか?

「金利って、わたしたちの家づくりに関係あるの?」
と思われた方も多いと思います。

実は、とても関係があります。
今日は、金利が上がる時代に「損をしない家の選び方」をお伝えしたいと思います。

1. 金利が上がると、何が変わるの?

家を建てるとき、多くの方は銀行からお金を借ります。これが「住宅ローン」です。

借りたお金は、少しずつ返していきます。そのとき、借りたお金に上乗せして払う「お礼のお金」が利息です。利息の割合を「金利」といいます。

この金利が、いま上がっています。
たとえば、長い期間同じ金利で借りられる「フラット35」は、2026年1月は2%くらいでしたが、10月には3.83%になりました。

金利が1%上がると、どれくらい変わるのでしょうか。

  • 3,000万円を35年で借りた場合
  • 金利2%なら、毎月の返済は約9万9千円
  • 金利3%なら、毎月の返済は約11万5千円

毎月およそ1万6千円の差です。35年間の合計では、約675万円も多く払うことになります。

金利が上がる時代は、「借りるお金を少しでも減らすこと」と「毎月出ていくお金を減らすこと」が、これまで以上に大切になるのです。

2. 家の値段は「2つ」ある

家の値段というと、建てるときの値段(建物の価格)を思い浮かべますよね。

でも実は、家にはもう一つの値段があります。それは「住んでから払い続けるお金」です。

  • 住宅ローンの利息
  • 毎月の電気代・ガス代(光熱費)
  • 修理やリフォームのお金

スマートフォンで考えるとわかりやすいかもしれません。本体が安くても、毎月の料金が高ければ、2年、3年と使ううちに高くついてしまいます。

家も同じです。しかも家は、30年、40年と長く使うもの。「住んでからのお金」の差は、とても大きくなります。

3. 性能の高い家は「ローン減税」が大きい

「住宅ローン減税」という仕組みを知っていますか?

ローンを借りて家を建てると、毎年の年末に残っているローンの0.7%分が、納めた税金から戻ってくる制度です。新築なら最長13年間続きます。

この減税には「ここまでのローンが対象ですよ」という上限があり、家の性能が高いほど上限が大きくなります。

  • 長期優良住宅(とても長持ちする性能の高い家):4,500万円まで
  • ZEH(ゼッチ)水準の家(省エネ性能の高い家):3,500万円まで
  • 国の最低限の省エネ基準を満たす家:2,000万円まで

※2026〜2027年に入居する新築の場合。子育て世帯などは上限が上乗せされます。

1年で戻ってくるお金の最大額で比べると、長期優良住宅は31万5千円、最低限の基準の家は14万円。差は1年で17万円以上にもなります。

※実際に戻る金額は、ローンの残りの額や、納めている税金の額によって変わります。

4. 光熱費が毎月ずっと安くなる

性能の高い家は「魔法びん」のような家です。

熱いお茶を入れた魔法びんは、何時間たっても温かいままですよね。外の空気の影響を受けにくいからです。

断熱(熱を伝えにくくすること)と気密(すき間をなくすこと)がしっかりした家も同じです。冬は暖かさが逃げにくく、夏は外の暑さが入りにくい。だから、エアコンを少し動かすだけで快適に過ごせます。

たとえば、光熱費が毎月5,000円下がったとすると、

  • 1年で6万円
  • 35年で210万円

の差になります。
電気代が上がっている今は、この差がさらに大きくなるかもしれません。

5. 実際に計算してみよう

「でも、性能の高い家は建てるときに高いんでしょう?」

そう思われますよね。では、建てるときの価格が100万円高い家で考えてみましょう。

  • 100万円を金利3%・35年で借りると、毎月の返済は約3,850円増える
  • 光熱費が毎月5,000円下がると……
  • 差し引きで、毎月約1,150円のプラス

さらに、ここにローン減税の上乗せが加わります。

つまり「建てるときは少し高くても、住んでからの合計では得になる」こともあるのです。(光熱費が下がる金額は、家の大きさや暮らし方によって変わります。)

お金だけではありません。
冬の朝、布団から出るのがつらくない。お風呂場やトイレが寒くない。窓の結露が少なく、カビも生えにくい。家族の健康を守ることにもつながります。

6. 3つ目の性能「安全持続性能」も、総額に関係します

家の性能というと、「省エネ(断熱)」と「耐震」がよく知られています。プラスホームでは、これに続く3つ目の性能として「安全持続性能」を大切にしています。

安全持続性能は、病院で長くリハビリにたずさわってきた作業療法士の満元貴治さんが提唱している、間取りづくりの考え方です。中身は大きく2つです。

  • 安全:家の中で「転ぶ」「落ちる」といった事故を防ぐこと
  • 持続:年をとったり、家族の人数や暮らし方が変わったりしても、住み続けられること

「家の中は安全」と思いがちですが、実は家の中の事故で亡くなる方は、交通事故で亡くなる方の約4.9倍にもなります(厚生労働省の統計・2024年)。

では、これがなぜお金の話とつながるのでしょうか。

子どもが生まれる、大きくなって巣立つ、親と同居する、自分たちが年をとる。暮らしが変わるたびに大きなリフォームが必要な家だと、お金も手間もかかってしまいます。最初から「今」も「将来」も役に立つつくりにしておけば、こうした出費をおさえられます。

また、家じゅうの温度差を小さくすることも、立派な事故予防です。つまり、断熱性能の高い家は、光熱費を下げるだけでなく、家族の安全にもつながっているのです。

※くわしくは、社長ブログ「家の中こそ要注意!家族がずっと安心して暮らせる『安全持続性能』という考え方」もご覧ください。

7. よくあるご質問

Q. 金利が上がっているなら、家づくりは少し待ったほうがいいの?

A. これは、ご家族によって答えが変わります。

待っている間に金利が下がることもあれば、さらに上がることもあります。また、最近は木材やお風呂・トイレなどの設備の値段も上がっています。「待てば安くなる」とは、言い切れないのが今の状況です。

大切なのは、「いつ建てるか」よりも「無理なく返せる計画になっているか」です。
お子さまの進学や、ご両親との暮らしなど、ご家族の予定と合わせて考えることをおすすめします。

Q. 今住んでいる家でも、性能は上げられるの?

A. はい、できます。

窓を断熱性の高いものに替えたり、壁や床に断熱材を入れたり、耐震補強をしたりする「性能向上リフォーム」という方法があります。
国の補助金が使える場合もあるので、新築だけでなく、今のお住まいを良くする選択肢もぜひ知っておいてください。

8. 家を比べるときのチェックポイント

これから家づくりを考える方は、ぜひ次のことを聞いてみてください。

  • 断熱の性能は、どれくらいですか?(断熱等級)
  • 地震への強さは、どれくらいですか?(耐震等級)
  • 光熱費は、毎月どれくらいかかりそうですか?
  • 住宅ローン減税の上限は、いくらになりますか?
  • 10年後、30年後も、暮らしの変化に合わせて住み続けられるつくりですか?

「建物の価格」だけでなく、これらを合わせた「総額」で比べることが、金利が上がる時代の賢い家づくりです。

まとめ

  • 金利が上がると、借りるお金の利息が大きく増える
  • 家の値段は「建てるときの値段」と「住んでからのお金」の2つ
  • 性能の高い家は、ローン減税の上限が大きく、光熱費も下がる
  • 暮らしが変わっても住み続けられる家は、将来のリフォーム代もおさえられる
  • 建てるときの価格だけでなく、「総額」で比べることが大切

プラスホームでは、ご家族の暮らしに合わせて「住んでから40年後のお金」まで含めたシミュレーションをご一緒に考えています。


「うちの場合はどうなるの?」と気になった方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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