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  3. 木製と樹脂製、ウッドデッキはどっちがいい?―風合い vs メンテナンスフリーの本音比較

木製ウッドデッキの魅力と注意点

■ 経年美化する天然素材

まずウッドデッキといえば、
やっぱり木製を思い浮かべる方が多いでしょう。

天然木ならではの風合いや味わい、
そして“「経年劣化」ではなく「経年美化」”する
楽しさが大きな魅力です。

たとえば京都や金沢の古い街並み。

あの味わい深い景色は、
時間が育てた美しさです。

ウッドデッキも同じで、
年月を重ねるごとに表情を変え、
銀白色に変化していくその姿に
心惹かれる方も多いのではないでしょうか。


天然木の種類と特性

木材には大きく分けて「ハードウッド」と
「ソフトウッド」があります。

● ハードウッド(耐久性重視)

  • 主な樹種:ウリン、イペ、イタウバなど

  • 特徴:非常に硬く、耐水性・耐虫性に優れる

  • 寿命:20年以上ノーメンテでもOK

  • 注意点:ささくれが出やすく、素足にはやや不向き。加工も難しめ

● ソフトウッド(やさしい肌触り)

  • 主な樹種:レッドシダー、ヒノキ、ヒバなど

  • 特徴:柔らかく、足ざわりが良い。加工しやすく素足でも快適

  • 寿命:10年前後(防腐塗料でさらに延命可能)

特にヒバやヒノキは日本の気候に合っていて、
月見台や縁側などにピッタリ。

素足でも心地よく、春や秋にはお酒や
お茶を楽しめる上質な時間を演出してくれます。


樹脂製ウッドデッキのメリット・デメリット

■ メンテナンスフリーの代表格

一方で“樹脂製(人工木)”のウッドデッキは、
いわばプラスチックのような素材です。

ポリプロピレンなどに木粉を混ぜた
人工木もあり、見た目は本物に近づいています。

樹脂製の長所:

  • 腐らない、シロアリがこない

  • メンテナンス不要(20年以上手入れなしでも可)

  • 色褪せしにくく、雨にも強い

  • 掃除がしやすく、カビ・汚れがつきにくい

樹脂製の短所:

  • 夏場はかなり熱くなる(素足注意)

  • 経年美化がない(経年変化を楽しめない)

  • 木目が均一で、やや機械的に見えることも

最近では、人工芝や樹脂デッキで子どもが
遊びやすい庭をつくる家庭も増えていますが、
見た目にチープ感を感じる方もいるのが
正直なところです。

用途や価値観次第ですね。


ハイブリッドな選択:人工木(再生木)

木粉と樹脂を混ぜた“人工木(再生木)”は、
木の質感と樹脂のメンテナンス性の
“いいとこ取り”を狙った製品です。

  • 本物の木に近い見た目(製品による)

  • 傷がついてもサンディングで補修可能

  • タンニンやヤニが出ないため、汚れが付きにくい

とはいえ、天然木にしか出せない
“揺らぎ”や“個体差”のある美しさ
は、
やはり人工木には再現しきれません。


価格の比較と選び方のポイント

項目木製ウッドデッキ樹脂製・人工木デッキ
メンテナンス定期的な塗装や洗浄が必要メンテナンスほぼ不要
耐久性樹種により10〜20年以上おおよそ20年以上
見た目自然な風合い、経年美化あり均一な見た目、変化は少ない
素足の快適さ柔らかめの木は快適夏場は熱くなることも
価格帯樹種により幅あり(高級材高い)人工木は製品により差あり

おすすめは?

私の個人的な好みを言えば、
やはり木製ウッドデッキが好きです。

確かにメンテナンスは必要ですが、
それもまた楽しみのひとつ。

3年〜5年に一度、家族みんなでペンキを塗る
――缶ビール片手に、
わいわいと過ごすその時間は、
家族の記憶に残る大切なイベントになります。

お庭やデッキは、住まいの延長。

単なる設備ではなく「時間を過ごす場所」ですから、
手間を楽しみに変えられる方には、
ぜひ天然木をおすすめしたい
です。


選ぶべきは「ライフスタイルに合う素材」

ウッドデッキに「絶対の正解」はありません。
・小さなお子さんの安全を優先するなら、樹脂製や人工木もいい選択です。
・素材の風合いを大切にしたいなら、天然木がベストです。

あなたの暮らしやお庭の使い方に
合った素材を選んで、10年、20年先まで楽しめる
ウッドデッキを作ってくださいね。

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