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― これからの暮らしを支える「住まいの性能」を考える ―

新しい一年を迎え、これからの暮らしや家族の未来について考える方も多いのではないでしょうか。

健康、仕事、家計、教育――さまざまなテーマがありますが、そのすべての土台になっているのが「住まい」です。

今年はぜひ、住まいを単なる生活の器ではなく、健康と安全を支える社会インフラとして見直す一年にしてほしいと思います。

日本の住宅は、世界的に見ても断熱性能が低い水準にとどまってきました。

その結果、冬は暖房をつけている部屋と廊下や脱衣所との温度差が大きく、夏は冷房が効きにくく湿度がこもりやすい住環境が当たり前になっています。

こうした環境は、快適性の問題にとどまらず、血圧の急変、睡眠の質の低下、慢性的な疲労など、健康リスクを静かに高めていきます。

特に重要なのが「温度差」と「足元の冷え」です。

断熱・気密性能が不足した住まいでは、暖房をしても床付近の温度が上がりにくく、体は常に冷えた状態になります。

人の体は寒さを感じると血管を収縮させ、血圧を上げて体温を保とうとします。この反応が毎日繰り返されることで、循環器系への負担が蓄積していきます。

これは高齢者だけの問題ではなく、働き盛り世代や子どもにも影響することが分かってきています。

住まいの断熱性能を高め、家全体の温度差を小さくすることは、暖かさを「我慢しない」ためだけのものではありません。

体にとって無理のない環境をつくること、つまり予防医療の一部とも言える考え方です。健康のために運動や食事に気を配るのと同じように、毎日長時間過ごす室内環境を整えることが、結果的に医療費や将来の不安を減らすことにつながります。

また、住まいを考えるうえで忘れてはならないのが「時間軸」です。家は建てた瞬間が完成ではなく、そこから数十年使い続けるものです。

今は問題なくても、年齢を重ねることで寒さや段差、動線の悪さが大きな負担になります。老後になってから住み替えや大規模改修を行うのは、体力的にも精神的にも簡単ではありません。

だからこそ、元気なうちに「将来も無理なく住み続けられるか」という視点で住まいを見直すことが重要です。

地震への備えも同様です。
日本に住む以上、地震リスクを避けることはできません。

耐震性能は目に見えにくい部分ですが、万一のときに家族の命を守れるかどうかを左右する決定的な要素です。

断熱や設備と違い、後から簡単にやり直すことができないからこそ、住まいの性能として最初から真剣に向き合う必要があります。

もし今の住まいに「冬が寒い」「暖房をつけても足元が冷える」「光熱費が年々上がっている」と感じるなら、それは住まいからのサインかもしれません。

すべてを一度に変える必要はありませんが、断熱改修という選択肢を知ることで、暮らしは大きく変わります。

窓や床、天井、壁など、ポイントを押さえた改修でも、室内環境と快適性は確実に改善します。

また、築年数や構造によっては、改修よりも建て替えという選択が将来の安心につながるケースもあります。

初期費用だけで判断するのではなく、光熱費、メンテナンス費、健康への影響まで含めた「生涯コスト」で考えることが、後悔のない判断につながります。

この一年が、今の暮らしを振り返り、これからの人生を支える住まいについて考えるきっかけの年になることを願っています。

住まいの性能は、静かに、しかし確実に、家族の未来を形づくります。今年もその大切さを、分かりやすく丁寧に伝えていきます。

どうか、よろしくお願いいたしますm(__)m

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