1. TOP
  2. BLOG
  3. 2026年から住宅の省エネ支援が拡充!

「みらいエコ住宅2026事業」とは?

政府は2026年度、住宅の省エネ化を一気に進めるため、
新築・リフォームの両方を対象とした大規模補助制度
みらいエコ住宅2026事業」を創設します。

国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携する過去最大級の取り組みで、
“高性能な住宅を建てる人・省エネリフォームをする人を強力に支援する” 内容となっています。


1. 制度創設の背景──なぜ今、省エネ住宅が重要なのか?

エネルギー価格の高騰が続く中、
「家庭のエネルギー消費を減らすこと」が国の大きな課題になっています。

政府が掲げる

  • 2050年カーボンニュートラル

  • エネルギーコストに強い経済構造づくり

この目標に向けて、住宅の断熱強化・省エネ化は避けて通れません。

こうした流れを受け、補正予算案に
住宅の省エネ化を支援する大型パッケージが盛り込まれました。

2. 新築住宅への支援──最高125万円の補助も!

★ 対象となる住宅の種類

新築は主に3区分。

区分補助額(標準地域)
GX志向型住宅(等級6以上の断熱+高度エネ管理)110万円(寒冷地125万円)
長期優良住宅75万円
ZEH水準住宅35万円

※子育て世帯・若者夫婦世帯は対象が拡大し、除却(建て替え)を伴う場合は補助額UP。
※床面積50〜240㎡の住宅が対象。

★ 特徴

  • 高断熱・省エネ住宅を“標準”にする流れを後押し

  • 子育て世帯への手厚い支援

  • 基礎工事に着手した段階から申請可能(前年までと大きく変更)


3. リフォーム支援──窓・断熱・給湯器まで幅広くカバー

リフォームも3省が連携した大規模支援が用意されています。


(1)断熱窓リフォーム(環境省)

最大100万円/戸

  • Uw1.9以下など、高性能窓への交換が対象

  • 補助金は工事業者から施主に全額還元

  • 既存住宅の寒さ・暑さ対策に最も効果的なメニュー


(2) 高効率給湯器(経済産業省)

  • エコキュート・エコジョーズなど

  • 機種ごとに補助額を設定

  • 古い電気温水器や蓄暖の撤去には加算あり


(3) 開口部・断熱改修(国土交通省)

最大100万円/戸

住宅の性能ランクが上がる工事に対して補助。

改修前基準改修後の到達基準上限
平成4年基準未満平成28年基準相当100万円
平成11年基準未満平成28年基準相当80万円

さらに、

  • バリアフリー改修

  • 子育て対応改修
    …なども追加で補助されます。


4. いつから適用?──2024年以降の着工・工事が対象

すべての補助制度は
2024年11月28日以降に着工した工事が対象。
(基礎工事の着手日が基準なので要注意!)


5. 2026年は“省エネ住宅元年”になる

「みらいエコ住宅2026事業」は、これまでの住宅補助の中でも
最大規模・最強クラスの支援策です。

これから家づくりをする人は

  • 断熱性能の高い家(等級6以上)が当たり前になる

  • 子育て世帯ならさらに有利

既存住宅をリフォームする人は

  • 窓・断熱・給湯器の3本柱で大幅に省エネ化

  • 最大100万円規模の補助が狙える

今後の住宅性能の“新しい基準”をつくる大きな制度となりそうです。

共有する