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  3. 壁掛けエアコン vs 床下エアコン:どちらが暖かい?

家づくりを考える際に、暖房の種類として
「壁掛けエアコン」と「床下エアコン」の
どちらが優れているのか、
という質問をよくいただきます。

今回は、それぞれの特性やメリット・デメリットを
比較しながら、どのような環境に適しているのかを解説します。


壁掛けエアコンの特性とメリット・デメリット

メリット

  • 素早く部屋を暖める
    • 6畳~15畳ほどの部屋を短時間で暖房できる。
  • 部屋ごとの温度調整が可能
    • 例えば、リビングは19℃、寝室は23℃といった設定ができる。
  • 吹き抜けがない場合、各部屋で均等に暖房しやすい
    • 部屋ごとにエアコンを設置することで温度ムラが少ない。

デメリット

  • 暖房が届かないエリアができやすい
    • 廊下や脱衣所などエアコンのない空間は寒くなりやすい。
  • 家全体で考えると運用コストが高い
    • 各部屋ごとにエアコンが必要になり、電気代がかかる。
  • 気流感や乾燥を不快に感じる人がいる
    • エアコンの風が直接当たることを嫌う人も多く、乾燥対策として加湿器が必須になる。
  • 加湿器の管理が必要
    • 各部屋に加湿器が必要になり、毎日の水補充や掃除の手間が増える。

床下エアコンの特性とメリット・デメリット

メリット

  • 家全体を均一に暖める
    • 1台のエアコンで1階全体を暖房でき、温度のムラが少ない。
  • 頭寒足熱で快適な暖房
    • 足元から暖かくなり、快適に過ごせる。
  • トイレや脱衣所などの水回りも暖かい
    • 冬場のヒートショックを防ぐことができる。
  • 加湿器の台数を減らせる
    • 大型の加湿器を1台置けば済むことが多く、管理の手間が少ない。

デメリット

  • 基礎設計の工夫が必要
    • 床下の空気を循環させるために、間仕切りの処理や設計に工夫が必要。
  • 吹き抜けがない場合、2階への熱供給が限定的
    • 吹き抜けがないと、1階で暖めた空気を2階に届けにくい場合がある。
  • 初期コストがやや高い
    • 基礎の設計や施工にコストがかかることもある。

どちらが適しているのか?

最終的には、家の設計や
ライフスタイルによって選択が変わります。

壁掛けエアコンが向いている人

  • 各部屋の温度を細かく調整したい。
  • 吹き抜けがない間取り。
  • 初期コストを抑えたい。
  • すでに壁掛けエアコンを導入しており、追加設備なしで済ませたい。

床下エアコンが向いている人

  • 家全体の温度差をなくしたい。
  • 吹き抜けがある設計。(※吹き抜けが無い場合も対処方法あり)
  • 水回りの寒さ対策を重視したい。
  • 加湿器の管理を減らしたい。

特に**「温度のムラが少ない」という点では床下エアコンが優れています。**

また、設計によっては壁掛けエアコンでも
全体を暖めることが可能です。例えば、

  • 床の断熱性を強化する
  • 吹き抜けを活用して暖気を全体に回す
  • 広めの空間に大容量のエアコンを導入する

など、工夫次第でデメリットを
軽減することができます。


それぞれの特徴あり

「壁掛けエアコン」と「床下エアコン」には
それぞれ特徴があり、一概にどちらが優れているとは言えません。

  • 短時間で特定の部屋を暖めるなら壁掛けエアコン
  • 家全体をムラなく暖めたいなら床下エアコン

設計の工夫次第でどちらの方式でも
快適な住環境を作ることができます。

自分の生活スタイルや家の構造に合わせて、
最適な暖房方法を選んでください!

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