土地購入を検討されている方必見の内容、
「土地の地盤の見極め方」についてお話しします。
地盤の強弱や種類を知ることで、
購入後の 地盤改良費用 を抑えたり、
安心して家づくりを進める手助けとなります。
土地の地盤が強いか弱いかによって、
地盤改良の必要性が変わります。
軟弱地盤 がある場合、
以下のような地盤改良が必要になります。
これらの改良が必要かどうかを判断するには、
地盤の状態を事前に調べること が重要です。
土地購入前に地盤の強弱を調べるには、
国土地理院の「土地条件図」 を活用します。
このツールを使えば、
その土地がどのように造成されたのかを
確認できます。
以下に手順をご紹介します。
青い切土部分は比較的揺れにくい
安定した地盤であることが多いのに対し、
赤い盛土部分は地震時に揺れやすく、
大規模崩壊のリスクがある場合もあります。
造成地では、切土と盛土が混在する場合があります。
同じ団地内でも、揺れやすさや地盤の強さに
差があることがあります。
特に 盛土部分 では以下のリスクに注意が必要です:
行政によっては「大規模盛土造成地」の地図を
公開している場合があります。
例えば、岐阜県では大規模盛土造成地の
調査結果を発表しており
(→https://www.pref.gifu.lg.jp/page/13161.html)、
どの地域に配慮が必要か確認することが可能です。
現在平坦に見える土地も、
昔は谷や池だった可能性があります。
これを確認するには、
古い地図 を活用します。
東日本大震災では、
多くの造成地で 滑動崩壊 が発生し、
家が連鎖的に崩れる被害が起きました。
能登半島地震では、
特に内灘町やかほく市で
液状化に伴う地盤の側方流動が発生し、
住宅の沈下や傾斜、道路の波打ち、
電柱や看板の傾斜などが見られました。
現在平坦に見える土地も、
昔は谷や池だった可能性があります。
これを確認するには、
古い地図 を活用します。
古い地図を見て、川筋や谷筋、
池などがあった場所を特定します。
これらの情報を「土地条件図」と
重ねて確認することで、
リスクのある盛土部分を
見分けることができます。
盛土部分のリスクを理解し、
安全性の高い土地を選ぶことが重要です。
土地条件図は 無料で簡単にアクセス可能 です。
地盤改良費用を抑えたり、
地震時のリスクを回避するためにも、
ぜひ土地購入前に確認してみてください。
地盤の強さや土地の造成状況を
事前に知ることで、
安全で安心な住まいを実現できます。
地盤は見えない部分ですが、
家づくりを支える重要な要素です。
今回の情報を参考に、
ぜひご自身でも土地条件図を
活用してみてください。