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  3. 土地購入前に知っておきたい!地盤の見極め方と地盤改良の必要性

土地購入を検討されている方必見の内容
「土地の地盤の見極め方」についてお話しします。

地盤の強弱や種類を知ることで、
購入後の 地盤改良費用 を抑えたり、
安心して家づくりを進める手助けとなります。


地盤の種類と改良方法

土地の地盤が強いか弱いかによって、
地盤改良の必要性が変わります。

軟弱地盤 がある場合、
以下のような地盤改良が必要になります。

  1. 杭打ち工法(鋼管杭)
    • 鋼管の杭を打ち込み、地盤を強化する工法です。 深さ30m程度まで施工可能で、軟弱地盤が分厚く、柱状改良工法では対応しきれない場合に選択されます。他の工法と比べてコストはかかるものの、硬い「支持地盤」まで届き、地盤をしっかりと強化できます。
  2. 柱状改良
    • 柱状改良工法は円柱状に地盤を固めた改良杭によって建物を支える地盤改良工事のことで、軟弱地盤の深さが地中2~8mの場合に用いられる工法です。
  3. 表層改良
    • セメントを使用して地表周辺を固める地盤改良工事のことで、地盤の軟弱な部分が地表から2mまでの浅い場合に用いられる工法です。
  4. ベタ基礎(地盤改良ではありません!)
    • 軟弱地盤がなく、安定した地盤がある場合に用いる基礎工法。

これらの改良が必要かどうかを判断するには、
地盤の状態を事前に調べること が重要です。


地盤の強弱を調べる方法

土地購入前に地盤の強弱を調べるには、
国土地理院の「土地条件図」 を活用します。

このツールを使えば、
その土地がどのように造成されたのかを
確認できます。

以下に手順をご紹介します。

  1. 土地条件図を検索
    • Googleで「土地条件図」と検索し、国土地理院の公式サイトを開きます。
  2. 地図で確認
    • サイト内で検討している土地の住所を入力すると、該当エリアの土地条件図が表示されます。
  3. 地図の見方
    • 青い斜線:切土(山や丘を削って平坦にした土地)
    • 赤い斜線:盛土(谷や低地を埋め立てて造成した土地)

青い切土部分は比較的揺れにくい
安定した地盤であることが多いのに対し、
赤い盛土部分は地震時に揺れやすく、
大規模崩壊のリスクがある場合もあります。


造成地の安全性を確認する

造成地では、切土と盛土が混在する場合があります。

同じ団地内でも、揺れやすさや地盤の強さに
差があることがあります。

特に 盛土部分 では以下のリスクに注意が必要です:

  • 地震時の揺れやすさ
    • 切土よりも揺れが大きく、建物が損傷しやすい。
  • 大規模滑動崩壊
    • 盛土全体が滑ってしまうことがあり、家全体が損壊するリスク。

行政によっては「大規模盛土造成地」の地図を
公開している場合があります。

例えば、岐阜県では大規模盛土造成地の
調査結果を発表しており
(→https://www.pref.gifu.lg.jp/page/13161.html)、
どの地域に配慮が必要か確認することが可能です。


地形の過去を知る方法

現在平坦に見える土地も、
昔は谷や池だった可能性があります。

これを確認するには、
古い地図 を活用します。

  • 古い地図を見て、川筋や谷筋、池などがあった場所を特定します。
  • これらの情報を「土地条件図」と重ねて確認することで、リスクのある盛土部分を見分けることができます。

東日本大震災、能登半島地震の教訓

東日本大震災では、
多くの造成地で 滑動崩壊 が発生し、
家が連鎖的に崩れる被害が起きました。

能登半島地震では、
特に内灘町やかほく市で
液状化に伴う地盤の側方流動が発生し、
住宅の沈下や傾斜、道路の波打ち、
電柱や看板の傾斜などが見られました。

地形の過去を知る方法

現在平坦に見える土地も、
昔は谷や池だった可能性があります。

これを確認するには、
古い地図 を活用します。

古い地図を見て、川筋や谷筋、
池などがあった場所を特定します。

これらの情報を「土地条件図」と
重ねて確認することで、
リスクのある盛土部分を
見分けることができます。

盛土部分のリスクを理解し、
安全性の高い土地を選ぶことが重要です。


土地購入前に「土地条件図」を確認しよう

土地条件図は 無料で簡単にアクセス可能 です。

地盤改良費用を抑えたり、
地震時のリスクを回避するためにも、
ぜひ土地購入前に確認してみてください。


地盤を知ることが大切!

地盤の強さや土地の造成状況を
事前に知ることで、
安全で安心な住まいを実現できます。

地盤は見えない部分ですが、
家づくりを支える重要な要素です。

今回の情報を参考に、
ぜひご自身でも土地条件図を
活用してみてください。

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