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  3. 冬本番に向けて暖房の基本を!

冬本番に向けて暖房法について
考えてみませんか?

暖房方法を選ぶ際には、
大きく2つの観点が重要です。

それは、暖房するスペースの
スケールと暖房方式です。

それぞれの特徴や選び方に
ついて整理していきます。


暖房するスペースのスケール

まず、暖房するスペースに関しては
大きく以下の2種類があります:

  1. 全館暖房(全館連続暖房)
    • 家全体を一定の温度に保つ方式。
    • 連続して運転することで、家全体の温度を安定させます。
  2. 各室暖房(部分間欠暖房)
    • 必要な部屋だけを暖房する方式。
    • 人がいるときだけスイッチを入れる形で、断続的に運転します。

どちらが良いかという議論も
よくありますが、
これは住宅の断熱性能
よって大きく変わります。

断熱性能の重要性

断熱性能が高い場合
(断熱等級6以上やHEAT20 G2以上)、
全館連続暖房でも光熱費を
抑えることができます。

一方、断熱性能が低い住宅では、
部分間欠暖房が経済的に有利です。

ただし、健康や快適性を考慮すると、
全館暖房が優れています。

例えば、家全体を18℃以上に維持することで、
健康的な室内環境を作りやすくなります。

結論としては、
自宅の断熱性能に応じて選ぶことが重要です。

※ここで気密性能について触れていませんが
断熱性能と同様に重要度は高いです!
(C値は0.5cm2/m2以下を目安と考えています)


暖房方式

暖房方式には主に以下の2種類があります:

  1. 対流式暖房
    • 空気を循環させて部屋を温める方式。
    • 例:エアコン、石油ファンヒーター。
  2. 放射式暖房
    • 輻射熱を利用して部屋を温める方式。
    • 例:オイルヒーター、床暖房。

暖房方式の選び方

低断熱住宅の場合

  • 石油ファンヒーターは熱量が大きく、低断熱の住宅でも比較的効果的。ただし、換気が必要で、運転後に室温が下がる点がデメリットです。
  • おすすめはFF式ファンヒーター。外気を利用して燃焼し、排気も外に出すため、空気を汚さずに暖房が可能です。

高断熱住宅の場合

  • ヒートポンプ技術を活用したエアコンが最適です。光熱費が安く、効率的に暖房できます。
  • 放射式暖房(床暖房や温水パネル)は快適性が高いですが、導入コストや運用コストを考慮する必要があります。大がかりな設備は故障が伴います。


その他のポイント

太陽光の活用

南側に大きな窓を設けることで、
日中の太陽光を利用して室内を
暖めることができます。

太陽光は無料のエネルギー源であり、
効果的に活用することで
暖房費を抑えられます。

日没後は、カーテンや
ハニカムスクリーン、
雨戸を閉めて熱を逃がさない
工夫をすると良いでしょう。

窓の断熱強化

特に低性能住宅の場合、
窓の断熱性能を向上させることが
暖房効率を大幅に改善します。

二重窓や樹脂窓への
交換は即効性があり、
補助金を活用することで
コストも抑えられます。


おすすめ暖房の組み合わせ

  1. 低断熱住宅
    • 窓の断熱強化を最優先。
    • FF式ファンヒーターや石油ファンヒーターを使用する場合は、必ず換気を。
  2. 高断熱住宅
    • 高効率エアコンをメイン暖房に。
    • 快適性を重視するなら床暖房や温水パネルを追加。
  3. 共通ポイント
    • 太陽光を活用し、日射取得を最大化。
    • カーテンやスクリーンで熱損失を防ぐ。

暖房の基本とは

暖房方法を選ぶ際は、
自宅の断熱性能を基準に
最適な方法を検討することが重要です。

また、健康や快適性を考慮しながら、
光熱費とのバランスを取ることも大切です。

寒い季節を快適に過ごすために、
自宅の特性に合った暖房方法を選びましょう!

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