松尾メソッド
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夏涼しい家の作り方

夏涼しい家を作ることは一見難しいと感じられるかもしれませんが、

基本的な原理を理解すれば、それほど複雑ではありません。

風通しが良い部屋のイラスト

ただし、「涼しい家」という定義が曖昧であり、

人によって感じ方が異なるため、一般的な指針を紹介します。

温度と湿度のバランス

涼しいと感じるためには、温度だけでなく湿度も重要な要素です。

メガネが曇った人のイラスト(男性)

例えば、室温が25℃でも湿度が70%であれば、

不快に感じることがあります。

 

このため、絶対湿度(空気1㎥中に含まれる水分量)

も考慮する必要があります。

絶対湿度の計算

絶対湿度は以下の式で計算されます。

 

例えば、室温25℃で湿度70%の場合、

飽和水蒸気量は約23.07g/m³なので、

家全体の水分量の影響

30坪の家の室内容積が約240m³だとすると、

室内には約3871gの水分が存在することになります。

 

湿度を下げることで、体感的に涼しく感じることができます。

乾燥剤のイラスト

例えば、湿度40%の場合は、

絶対湿度は約12.14g/m³となり、

室内には約2914gの水分が存在することになります。

快適な湿度

一般的には、絶対湿度13g/m³程度が快適とされています。

もちろん、これよりも低ければ問題ありませんが、

特殊な機械を設置する必要がある場合もあります。

簡単な方法で湿度を下げる

簡単な方法を試すだけで、絶対湿度を下げることが可能です。

節電のイラスト「エアコンの温度調節」

例えば、屋根裏エアコンの使い方を工夫することで、

室温26.5℃、湿度51%であれば、

絶対湿度は約12.78g/m³になります。

 

この程度の湿度であれば、非常に快適に過ごせるでしょう。

 

人による感じ方の違い

涼しいと感じるポイントは人によって異なります。

太った猫のイラスト

一般的には、男性や太り気味の人は

室温を下げた方が快適と感じることが多く、

女性や痩せ気味の人は湿度を下げた方が

快適と感じることが多いです。

個別の対応

家族構成によっては、一つの空調システムだけで

全員が快適に過ごすことは難しい場合があります。

寒気・悪寒のイラスト(女性)

例えば、暑がりのご主人と寒がりの奥さんがいる場合、

別々の部屋にエアコンを設置し、

それぞれが快適な温度に設定することが考えられます。

室温と湿度をコントロールする方法

窓のブラインドのイラスト

エアコンだけでなく、日射遮蔽や日射取得、

換気計画、除湿器の使用など、

様々な方法で室温や湿度をコントロールできます。

室温と湿度の管理の重要性

快適な家を作るためには、

Ua値(断熱性能)と気密性能で

良い数値を達成すれば大丈夫…

ということは絶対にありません!

 

高性能を「売り」にしているハウスメーカーさんで

家を建てた方から、

超高性能住宅を建てたのに湿度コントロールが

できないという話を聞きます。

蒸し暑い様子のイラスト

夏、湿度が下がらず室内はベタベタして

気持ち悪い…ようです。

Ua値が良いだけでは快適な環境は生まれません。

 

この場合、熱を入れるか、除湿器を使用するかの対応策があります。

 

結論

涼しい家づくりには多くの要素が関わっており、

感じ方も人それぞれです。

 

高性能化が進む中で、Ua値や気密性能だけを考えるのではなく、

様々な要素を考慮した方法を組み合わせて

最適な住環境を作り上げることが重要です。

温度計・湿度計のイラスト

夏の快適さを追求するためには、

湿度と温度のバランスを取ることが鍵となります。

 

そのための工夫や設備の選択が、

長期的に見て快適な生活を提供してくれるでしょう。

 

快適な家づくりには、建物の向きや日射取得・日射遮蔽、

窓の選定と配置、地域に応じた断熱性能と

空調計画・換気計画が重要です。

室内でリラクッスする人のイラスト(家族)

これらを考慮することで、夏も冬も快適に過ごせる住環境を実現できます。

 

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