近年の住宅は、さまざまな最新設備であふれています。
全館空調、高性能換気システム、多機能な電動設備など、「設備が充実している家=良い家」と考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、本当に長く安心して住める家は、設備の多さではなく「シンプルさ」で差がつきます。
なぜなら、住宅は建てた瞬間が完成ではなく、その後何十年も維持し続ける必要があるからです。
どれほど高性能な設備でも、機械である以上、必ず寿命があります。
一般的に、換気設備や空調機器の寿命は15年〜20年程度です。高額な全館空調の場合、交換に100万円以上かかることも珍しくありません。
さらに、故障すれば修理費用もかかります。

複雑な設備ほど修理費は高額になり、部品がなくなれば交換せざるを得ません。つまり、「設備が多い家」ほど、将来の支出が増える可能性が高くなるのです。
一方で、シンプルな構成の家は、維持費を大幅に抑えることができます。
例えば、壁掛けエアコンは構造が単純で、交換費用も比較的安く、必要な場所だけ更新することができます。また、塗装の再施工が少ない金属外壁を選べば、外壁メンテナンスの回数も減らすことができます。

設備がシンプルであるほど、
・故障のリスクが少ない
・修理費が安い
・交換が容易
・将来の予測がしやすい
という大きなメリットがあります。
家の快適性を決める本質は、設備ではなく建物そのものの性能です。
断熱性や気密性が高い家は、少ない設備でも快適な環境を保つことができます。逆に、断熱性能が低い家では、高性能な設備を導入しても、効率が悪く、設備に頼り続ける必要があります。
つまり、
「設備で快適にする家」より
「設備に頼らなくても快適な家」
の方が、将来にわたって安心なのです。
住宅は、若い時だけでなく、年齢を重ねてからも住み続ける場所です。
老後になってから、高額な設備交換や複雑なメンテナンスが必要になると、大きな負担になります。
しかし、シンプルな構成の家であれば、維持費が少なく、将来の不安を減らすことができます。

これは単なるコストの問題ではなく、「安心して暮らし続けられるかどうか」という重要な要素です。
本当に良い家とは、最新設備が多く入っている家ではありません。
・壊れにくい
・維持費が少ない
・将来の交換が容易
・長く安心して住み続けられる
このような「シンプルで維持しやすい家」こそ、本当に価値のある住まいです。
住宅は、設備の多さではなく、“シンプルさ”で差がつきます。
家づくりでは、目先の便利さだけでなく、30年後、40年後まで見据えた選択をすることが大切です。