住まいづくりの順序
借りられる額≠返せる額
住まいづくりを始める時に、まず予算を考えますが、
多くの方は住宅ローンを利用すると思います。
その住宅ローンを利用する時、
借りられる額と返せる額はイコールではないことを必ず念頭におきます。
返せる額をしっかりと把握し、その額を総予算として、
以下の順序で進めると失敗を避けやすくなります。
- 工務店の選定
- 土地の選定(※土地購入予定の場合)
- 間取りの決定
- 仕様の決定
なぜ「工務店」が一番なのか?
住まいづくりで最も大切なことは、「どんな家を建てたいか」です。
家族で方針を出し合い、その方針をまとめたうえで
その方針に合った工務店を探し、まず会って話をしてみましょう。
そこでだいたい相性がつかめると思います。
合うと思ったら、その工務店の概算の工事費を聞き、
自分の予算と照らし合わせて実現可能かどうかを検討します。
可能であれば次に進み、厳しい場合は再調整を検討します。
「どんな家」を考える基準
- 外観の好み
- 設備の好み
- 間取りの好み
- ハウスメーカーのイメージの好み
- 断熱性能
- 気密性能
- 耐震性能
- 空調計画
- 換気計画
- 結露対策
- 日射コントロール
いくつかの要素を書き出しましたが、
なんか変ですね!?
そうです!建物の性能基準と個人の好みという
別次元の要素が並列になっているからです!!
これらは分けて考えるべきです。
例えば、外観やキッチンなどの好みと、
家族が長年快適に暮らすために必要な「住まいの性能」ですね。
性能と好みのバランス
どんなに外観がかっこ良くても、
どんなにリビングが広くても、
建物の性能が不足していては永く快適に暮らせません。
断熱性能が不足していて光熱費が高くなる、
ヒートショックや熱中症のリスクが高い、
震度7の地震で家が倒壊する、
結露で木材が腐って耐震性能が劣化する、
カビの胞子が家の中を飛び回る、
そんな家の暮らしは、不安が募るばかりです。
幸せな住まいづくりを目指して
家族みんなが幸せに、健康で、笑顔が絶えない
明るい未来を目指すことができる住まいづくりが大切です。
このブログを読まれている方々は、
この意識を持って住まいづくりに取り組んでいる方が
ほとんどだと思いますが、
まだそうでない方も多いのが現実です。
その方々にこの思いが届くことを願っています。
住まいの性能を決める
「どんな家」を検討する際、まず最初に住まいの性能を
どこまで求めるかを検討します。
例えば、
- 耐震等級3
- 断熱等性能等級6~7
- C値=0.5以下
- 全館冷暖房
- 日射のコントロール
性能が決まったら、好みの外観や間取りを検討し、
性能基準と好みの両方を満足できる工務店を探しましょう。
こうして初めて、工務店選びの方向性が見えてきます。
そして、工務店との接点を持ちます。
土地探しを含めた住まいづくりのプロセス
- 「どんな家」を考える
- 上記の流れを踏まえ工務店の候補を2~3社ピックアップ
- 工務店と面談して相性の合う工務店を決める
- 大まかな予算感をつかみ、総予算を決定する
- 建物の予算と諸経費を除き、総予算に収まる範囲で土地の予算を決める
- 土地が見つかれば、工務店と間取りを詰め、再度総予算を確認
- 安心して進められることを確認後、土地の契約をする
この順序で進めれば、失敗しない住まいづくりができます。
ぜひ、この進め方を参考にして、
理想の住まいを実現してください。
住まいづくりは幸せづくり。
正しい順序で進めて、家族の未来を明るく笑顔で満たしましょう。